山王病院神経外科・Dr.高橋浩一

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特発性正常圧水頭症について
  

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高橋浩一のブログ

固まった血は、どのように変化するのか?

あきちゃんで~す様より

「ブラッドパッチでは、固まった血は、どのように変化するのですか? 」

という質問を頂きました。

同様の質問をたびたび頂くので、私の考えを述べさせて頂きます。

 

単純に髄液の「漏れ」を「傷」とすれば、血液による創傷治癒機転が働き、いわゆる「かさぶた」である痂皮と、肉芽が生じて、「傷」が治癒します。

血液は痂皮と創傷瘢痕として残るのではないかと思います。

 

ただ脳脊髄液減少症の病態は、もっと複雑であると考えています。そのために髄液の動態を理解しなくてはいけません。

http://www.takahashik.com/blog/2010/05/post-231.html

http://www.takahashik.com/blog/2010/05/post-230.html

http://www.takahashik.com/blog/2010/05/post-229.html

 

髄液の吸収機序に関しては、いまだに不明な点が多く残されています。

その中で脊髄レベルでの吸収は、重要と推察しています。

吸収のために重要なのは

圧の較差 (静水圧、浸透圧)

能動輸送

神経または液性調節

などです。

髄液の吸収に関して能動輸送、神経調節は、現段階では明らかにされていません。

そのため圧格差が大切でしょう。脊髄レベルでは髄液圧と硬膜外の圧力の較差により髄液吸収量が決まってくる可能性があります。

ブラッドパッチを行う事で硬膜外の圧力を上げて、髄液吸収を抑制するといった点も重要かと考えています。

研究が進み、脳脊髄液減少症の病態解明、治療予後の向上につながる事を祈っています。

 

 

高橋浩一 (2015年1月11日 11:50) コメント(6)

コメント(6)

高橋浩一 先生

早速のご回答ありがとうございました。
医学用語が難解で、完全に理解できていないかも知れませんが、要旨はわかった「つもり」です。
今後ともよろしくご教授ください。

あきちゃんで~す様

コメントありがとうございます。

かさぶたになって治るイメージで良いかと思います。

後半部分は仮説も含まれていますので!

高橋先生、いつも一般人にも分かりやすいブログありがとうございます。

ブラッドパッチ後、症状が改善し一年後、何かの衝撃で再発した場

合、かさぶたになっていただけで、膜が新しく形成されてなかった

とかんがえられますか?


かさぶたから膜が新たに形成されるのに標準的な期間はあります

か?

個人や外傷によっても違うものなのでしょうか?


教えて頂ければ幸いです。よろしくおねがいします。

るみ様

コメントありがとうございます。

再発の機序については、私の中ではよく分かっていません。

「外傷で傷になって漏れ出る」が正しければ、「古傷が開いた」という印象で良いかと思います。

ただ、もっと複雑な機序があるのではないかと推察しています。充分にお答えできず、すいません。

高橋先生、お世話になっています。僕は、昨年3月にBPを受けたものですが、癒着した血液が神経を刺激し、腰痛で長く椅子に座ることが苦痛でなりません。しかし、立位の時は腰痛はありません。

BPを受けた方で、資格試験や受験勉強を切り抜けられた方々が大勢いますが、腰痛がありながら、どのような姿勢、体勢で長時間勉強されたのか、どなたか教えていただけるとありがたいです。

また、高橋先生、癒着をはがすことはできないのでしょうか?

I様

コメントありがとうございます。

ブラッドパッチ後の腰痛、いつもクッションを持ち歩いたり、穴あきクッションを使用したりと工夫されている方々がいます。

腰痛も様々なパターンがあるので、一度、拝見させて頂く機会があれば幸いと存じます。

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