山王病院神経外科・Dr.高橋浩一

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高橋浩一のブログ

生食パッチ

脳脊髄液減少症診療において、生食パッチ(硬膜外生理食塩水注入)の意義は以下のように考えています。生食パッチは、ブラッドパッチに比べ有効持続時間が短い反面、副作用が少ないです。

①診断

RI脳槽シンチの結果がグレーゾーンや陰性であっても、経過・症状から脳脊髄液減少症が疑われる場合に考慮します。

生食パッチを行い、症状改善がある場合は、陽性と判断します。

この場合、ブラッドパッチを行う事により、症状改善が期待できます。

②治療

ブラッドパッチを行うと、その後より症状が改善するが、時間が経つと症状が悪化してくる。そして、ブラッドパッチを追加すると、また症状が改善するが、時間が経過すると再び症状が悪化してくる。

このようなタイプの方に何回までブラッドパッチを行えば良いのかは問題です。

ブラッドパッチの回数が増えれば、増えるほど副作用の頻度が上がってきます。

このようなタイプの方には、ある回数以降は生食パッチを繰り返す事を考慮し、症状改善を期待します。

何度も生食パッチを行う事により、症状が改善する事を篠永先生は「呼び水現象」と呼んでいます。

何度目以降に生食パッチに切り替えるかは、臨機応変に判断すべきですが、原則、ブラッドパッチを4回以上行った方に考慮しています。

もちろん、生食パッチは山王病院で行っています。

 

高橋浩一 (2009年8月 4日 17:17) コメント(2)

コメント(2)

高橋浩一 先生

思い出します。
生食点滴の透明に青のパッケージ。抗癌剤と平行して投与しました。
Dr.の説明では、「抗癌剤で内臓にダメージを与えないため」ということでした。
やはり、そういう「緩和」的な効果があるのですね。
体に優しく、症状に効く治療があったら、患者としては、とてもありがたいです。

F様

コメントありがとうございます。

青のパッケージは、光などで化学反応を起こしにくくするためかもしれません。

いかに副作用が少なく、有効な治療を目指すことが医学の仕事です。ブラッドパッチに関しても、いかにリスクを減らすか、考えています。

コメント

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